
アブガルシアのフィールドの全てに対応できるモデルのリール。それがディサイダー7HGだ。アブガルシアの特徴であるマグブレーキの採用とアルミフレームということもあって「ソルトにも対応している?」というモデルになってるよ。
実際に使った感想含め将来の改良希望の意味を込めて少し辛口評価になってしまうけど、ご了承くださいね。
ディサイダー7 HGの良い点
あっという間で、使い始めて半年。やっぱり細かいところに手が届くのがアブガルシア。マグブレーキと取り回しの良さは群を抜いている。
細かいキャストに対して(ルアーにもよる)は、やはり飛距離がでない分、キャスト性能を引き出すことができる。もちろん遠心ブレーキ(メタニウムなど)と比較すると(飛距離の面、ピッチングの際のズバンと決まる感覚的キャストには対応ができない)劣る部分もあるのが率直な感想。
が、しかし価格帯の面では国内メーカーと比較すると入門機種として採用するにはもってこいのモデルとなってること間違いなし。
それに加えて、これが珍く、最初から交換スプールも付属している。重量のある巻物(スピナーベイト)重視の釣りにもベイトフィネスにも対応できるって設定みたいだね。
実はこれが決め手となって購入を決めたんだけど、とにかく珍しい魅惑の+スプール付き。+スプールの交換用(ベイトフィネス用)は、8LBで100m巻きのフィネス対応で釣りの幅を大きく広げてくれる。で、本体付属のスプールは14LBで100m巻けるから太めラインで大きめのルアーも投げれるっす。
その他にも一番の魅力なのがドラグクリック搭載(ドラグ機能)にもあるんだよ。魚とバトルする時にドラグが出る音(スピニングリールで言うジージー音)が楽しめちゃうっていう喜び。たしかカルカッタなんかにも搭載されてるよね。
使い始めた頃は大物がかかるとドラグが出る音に酔いしれたものです。もちろん気分だけだけどね。シッシッシ。
しかしながら、これが決め手となって購入したのはいいんだけど、機種によって色々と個体差がある部分も見受けられちゃって、少し後悔してる部分もあるんだよね。
ディサイダー7 HGの悪い点
先ほど書いた個体差について。クラッチを切ると100回に1回程度の割合で異変が起こる。本当にこれは個体差だと思います。
中途半端な位置でクラッチが止まり、連続キャスト(特に巻物)に特化して使用すると時々キャスト時にカリカリカリという音が出て、飛距離が出ない時があるんだよ。
これはキャストに気をつけると、もちろん改善(改善は容易)できないことはないんだが。見えバスを見つけた時にトラブルが発生したと考えてみると、あぁあぁそれは想像したくもないな。
そして良い点として紹介した交換スプール(ベイトフィネス用)について。ディサイダー7 HGの使用を始めて約半年ですが、本当に一度も使用したことがありません。え?もちろん今度使ってみようとは考えていますよ。使わない理由はシンプル。どうしても交換がメンドーなんだよね。
フィールドに出たら、ルアーの交換時間も含めてもったいないなって考えちゃうし、何より省きたい作業です。あくまで個人的感想になるけど、初心者の人にはもってこいのモデルなのかなぁとは感じています。
でもここは改善してほしい(アブガルシアが好きだからこそ)ていう点もあるんだよなぁ。右ハンドルの場合(左側面のマグネットが入っている部分)について改善を強く希望しています。取り外して装着した時(メンテナンスの際)にしっかりとロックできているのかどうかが確認しにくいっていう問題が起きるんです。過去に一度、キャスト時に取れてスプールごと池ポチャンの経験あります。
拾えたからよかったけど。もしブレーキ部品が無くなってたら今頃ディサイダー7を憎んでいただろうなあ。これまでのアブガルシアへの憧れを一緒に一瞬にして失ってしまう出来事でした。この時は本当に拾えてよかった。
それでもこれから期待して新機種を待ってます。他メーカーに負けないリールをこれからも待ってる。
ディサイダー7 HGでよく使うルアー
やはり自重184gの軽量なボディ特性を生かして巻物メイン(バイブレーション)になるよ。小規模な野池などでは抜群の性能を発揮しますが、ロングキャストを希望する人には向いていないのかもしれません。
特にソルトでいえばシーバスのベイトリールを使った釣りがあるけど、飛距離を考えると使えそうにありません。特にリバーシーバスで飛距離を必要とする場合(ポイントにもよります)があります。ルアーが重くなれば飛距離はある程度伸びますが、なんとなく個人的にはオススメだと感じません。理由は単純明快。飛距離が必要になる釣りにはそれなりにチョイス出来るモデル(他機種)があるっていうこと。あくまで個人の感想だけど。
使いやすいルアー
うーむ。考えてみるとそれはスピナーベイトでしょうか。1年を通して一番適応能力の高いルアー。それがスピナーベイト。ピカピカとブレードを煌めかせてグイグイと、バスを、ハスを、雷魚を、ナマズを、誘ってくれます。
初めて行くフィールドでは手返しの良い「探る」が重要になる場面があります。そこではやっぱりスピナーベイトが活躍するんだよね。これはディサイダー7HGではなくともスピナーベイトでしょう。ディサイダー7HGでいえばハンドルは小さめですので、ハイギアでありながらも巻きはスムーズです。
これはディサイダー7の長所であって短所にもなるところ。(巻き取りスピードの調整が難しいので1/2ozくらいが丁度いいかも)
最後に
アブガルシアのディサイダー7HGについて、自重が軽い分、手返しの良いルアーにはもってこいです。(フィネススプールは使ってないのでわかりません)
でもね、あえて言うならカスタムして性能を高めていくリールの印象を受けます。車で例えるならば、ノーマルの状態で性能を持っている車というよりは、エアロパーツやサスペンションなどの交換部品で性能を伸ばすカスタムカーの印象。あくまで個人的な意見なんだけど、メタニウム(DCじゃないよ)を持ってるから余計にそう感じちゃうんじゃないかなぁ。
アブガルシアも大好きだから、今後に期待したいと思う。でも頑張ってダイワのスティーズあたりを買っときゃよかったて今更ながら、少し考えちゃう自分がいます(本音)。
よっしー
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